四話(1)
(必ずお父様の願いを叶えさせるんだから! 今日こそ! 絶対に!!) ドスドスドスッと王女らしからぬ足音を立て、アイリスは朝もはよからザオネイルの居室へと向かっていた。献上されてから今日で早くも三日目。だというのに、ザオネイルは父の願いを叶えるどころか、日がな一日寝るか入浴してばかりいる。 「とんっでもない不良カミだわ!」 「うわアイリス様、おはようございますっ」 思わず叫んでしまったところに出...
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「あっこら、開けなさいよー!」 慌ててドンドンと扉を叩いても後の祭り。うんともすんとも返事が無い。 「うぅ……ふ、ふん。逃げても無駄よ。正面から参拝してやるんだからっ」 負け惜しみのように言ってカミ・ザオネイルの間有料扉へと向かい始めるアイリス。 「根気強いですねぇアイリス様」 「あらあなた、そういえばこの間は千ラン紙幣を、さっきは裏切りをどうも」 「いやあ面目ない。カミに願いを叶えてもらえる...
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「あっこら、開けなさいよー!」 慌ててドンドンと扉を叩いても後の祭り。うんともすんとも返事が無い。 「うぅ……ふ、ふん。逃げても無駄よ。正面から参拝してやるんだからっ」 負け惜しみのように言ってカミ・ザオネイルの間有料扉へと向かい始めるアイリス。 「根気強いですねぇアイリス様」 「あらあなた、そういえばこの間は千ラン紙幣を、さっきは裏切りをどうも」 「いやあ面目ない。カミに願いを叶えてもらえる...
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「もう、ちっとも聞いてくれないんだから……!」 ぺたんとお尻を床につけ、さすがのアイリスも音を上げて小休止に入った。膝を抱えてザオネイルの寝顔を眺めつつ、どうやって叩き起こそうかと考え始める。 (でもほんと、こうして見てると全然普通の人間と変わりないのね) あれこれ策を練る合間に思考の端っこで、ぼんやりとそんなことも思っていた。 カミは不老不死だから実際の年齢は分からないが、人間で言うと丁度...
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