十六話
「このあいだ来てたのは、確か、礼部侍郎の馬……何とかいう方の御子息よね?」 「あと、工部尚書の御子息もいたわ。揚家の」 「ふーん。……宴のたびに顔ぶれが増えていくなんて、親王殿下も華やかねぇ」 金桃を添え、甘酒をかけて冷やした白玉を盛った器を、愛鈴は黙って円卓に並べ、白玉の一番少ない器を、自分の席の前に置いた。佳葉以外の妓女たちは何も言わずにさっさと食べ始め、愛鈴はこのあいだに茶の用意をする。 ...
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「このあいだ来てたのは、確か、礼部侍郎の馬……何とかいう方の御子息よね?」 「あと、工部尚書の御子息もいたわ。揚家の」 「ふーん。……宴のたびに顔ぶれが増えていくなんて、親王殿下も華やかねぇ」 金桃を添え、甘酒をかけて冷やした白玉を盛った器を、愛鈴は黙って円卓に並べ、白玉の一番少ない器を、自分の席の前に置いた。佳葉以外の妓女たちは何も言わずにさっさと食べ始め、愛鈴はこのあいだに茶の用意をする。 ...
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